【学部】千葉大学法政経学部

国立大学法人 千葉大学 法政経学部 清水馨(かおる)の学部授業概要ページです。

経営学総論Ⅰ・Ⅱ

経営学は、企業が保有するヒト、モノ、カネ、情報、技術といった有限の経営資源を、いかに効 率良く配分し、最大の利潤を獲得して長期の維持・発展ができるか、ということを追求するために生じた学問である。

企業が環境に適応し、さらに能動的に働きかけるためには、企業に独自の戦略が必要で、また組織が有効に機能する必要がある。それを可能にする利潤の源泉は、従業員一人一人の創造性発揮である。優良企業がどのようにして成長しているか、普通の企業との差がどこにあるのか、随時事例を織り交ぜて解説する。

イノベーション論(隔年開講)

革新的、すなわちイノベーティブな企業ほど業績が良い、というのが経営学の一般的な考え方で、その理論的背景と実態とを解説する。また、一時点のイノベーションの成功事例が戦略と組織に定着し、環境変化によって時代に合わなくなっていくのも事実である。そこに対応するには日常的なビジネスの管理とは異なる種類の知識とスキルが必要となる。その理解を促進することを目的とする。

中小・ベンチャー企業論(隔年開講)

個人には基本的人権があり生存権が認められている一方で、企業は基本的「企業」権はなく、よって生存権もない。小企業は個人の生存権と企業の存続とが同一視され、また地域経済と雇用維持を期待されて手厚い優遇措置がとられているが、その必要性を改めて検証したい。また、大企業になる可能性があるのに、優遇措置の条件から外れ税金を納めるのを嫌って「中小企業」のままにしておこうと考える大規模企業経営者もいる。日本国政府の財政は悪化の一途をたどっており、最早、優遇措置を維持できなくなり、また能力ある後継者が不足しているため、中小企業は自然減少する。グローバル化、デジタル化、人手不足、人件費材料費上昇など永遠のテーマから喫緊の課題まで、中小企業は常に厳しい経営を強いられている。その対策を経営学的に考える。

ゼミナールⅠ

3年生はグループごとにテーマ別の理論研究を行い、現実の日本企業の経営についての資料を収集し、企業評価について実習を行う。合宿や工場見学などの課外活動も重視する。価値観の違う人たちの意見を聞き、自分の意見を表明し戦わせて、一つの結論を導く作業は、サークルや部活とは違った経験を得ることになる。

■備考
このゼミナールI(清水)を受講する者は、必ずゼミナールII(清水)も聴講し、4年生の卒業論文発表に対して積極的に発言すること。将来、どこかの組織に所属して目上の人に意見を言いつつ怒らせずに納得させる術を習得できるかもしれない。

ゼミナールII

4年生の卒業論文の作製指導を行う。常に高い問題意識を持つことが求められる。1回の発表を「こなす」のではなく、いかに他のゼミ生に有益であるか、今日、ゼミに来てよかったと思える発表を心がける。

■備考
このゼミナールII(清水)を受講する者は、必ずゼミナールI(清水)も聴講し、3年生に対して指導すること。将来、どこかの組織に所属して後輩に建設的な意見を言って尊敬される術を習得できるかもしれない。